はじめに:データ管理でよくある悩み
日々の業務でExcelを使ってデータ管理をしている中で、こんな悩みはありませんか?
- 表の見た目がバラバラで見づらい
- 並べ替えやフィルターが面倒
- 集計するたびに関数をいちいち入れ直す
- データを追加すると書式や計算式が崩れる
こうした悩みを解決するのが 「Excelのテーブル機能」 です。今回は、この便利なテーブル機能の使い方とメリットを詳しく紹介します。
テーブルとは?通常の表との違い
テーブルとは、Excelが「これはデータの表だ」と認識できるようにした、機能付きの表のことです。
通常の表と異なり、テーブルには以下のような特徴があります:
- 見出し行に自動でフィルターがつく
- 行の追加に自動対応(範囲を手動で変更する必要なし)
- スタイリッシュな見た目で見やすい
- 関数での参照がわかりやすくなる(構造化参照)

テーブル機能を使う5つのメリット
① 見た目が整って視認性UP
自動で交互の色がつき、データが見やすくなります。
② 集計が簡単にできる
ワンクリックで合計や平均などを表示できます。
③ データの追加に強い
行を追加しても、書式や数式が自動で適用されます。
④ 並べ替え・フィルターが便利
各列に自動でフィルターが付き、データの抽出が簡単です。
⑤ 関数の参照が分かりやすい
テーブル名+列名で関数を書くことで、セル番地のミスを防げます。
実践:Excelでテーブルを作成する方法
テーブルを作るのは、とても簡単です。
🔸基本手順(Excel 365/Excel 2019以降)
下の表をテーブルにしていきます。

1. テーブルにしたい範囲のセルを選択

2. Excelの上部リボンから「挿入」→「テーブル」をクリック

3.「先頭行をテーブルの見出しとして使用」にチェック。
OKを押すと、テーブルが完成!

自動的にフィルターが付き、交互に色がついた表が完成します。

便利なテーブル機能をさらに活用!
🔹 合計行の追加
「テーブルデザイン」→「集計行」にチェックを入れると、合計・平均・カウントなどが自動表示できます。
1. テーブルを選択(テーブル上のセルをクリック)し、上部リボンに表示される「テーブルデザイン」を押します

2.「集計行」にチェックを入れると、集計行が表示され、合計額が自動計算されます。

3. プルダウンメニューから、”合計” 以外に “平均” や “最大値” などを選択することも可能です。

🔹 テーブル名を設定
「テーブルデザイン」→「テーブル名」でわかりやすい名前を設定すると、関数での呼び出しが楽になります。
例)テーブル名:「tbl売上管理」

🔹 ピボットテーブルとの連携
テーブルを元にピボットテーブルを作成すれば、最新データも自動反映される動的な分析が可能になります。
ピボットテーブルについては、別の記事で解説しています。
活用事例:テーブルで変わる業務効率
事例①:売上管理表
毎月の売上データをテーブルで管理すると、フィルターで担当別・月別の売上を瞬時に表示でき、合計も自動で計算されます。
事例②:顧客リストの抽出
テーブルを使えば、「地域が〇〇、購入回数が5回以上」など、複数条件での抽出が簡単です。
事例③:日報の集計
テーブル+ピボットテーブルを組み合わせれば、日報を元に日別・担当者別の作業時間を自動集計できます。
まとめ:テーブル機能は使わないと損!
Excelでのデータ管理は、「見た目」だけでなく「効率性」や「拡張性」が求められます。テーブル機能を使えば、これまで面倒だった操作がぐっと楽になり、作業のミスも減らせます。
ぜひ一度、Excelのテーブル機能を取り入れて、あなたのデータ管理をスマートに、効率的にしてみてください!
おまけ:さらに便利に使うヒント
- ショートカットキー:「Ctrl + T」で一発でテーブル作成
- テーブルを解除:「テーブルの範囲を変換」で通常の表に戻せます
- 構造化参照の例:
=SUM(売上表[金額])
Excelのテーブル機能で、表の作成と管理がぐっと楽になります。
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