ピボットテーブルでできること【実践編】
前回の記事では、ピボットテーブルの作り方と基本操作を解説しました。
今回は、実際の業務で「どのように使えるか」を具体的な例で紹介します。
ピボットテーブルの「本当の便利さ」が見えてくるはずです。
目次
活用①:売上の月別推移を把握する
目的: データの「日付」から、月ごとの売上合計を集計したい
操作の流れ:
- 「日付」フィールドを行エリアにドラッグ
- 自動的に「月」「日」に分解される(用意した表データの条件等によって異なります)
- 「売上金額」フィールドを値エリアに設定
📌 ポイント: 日付フィールドは自動でグループ化され、月単位の集計が簡単にできます。


活用②:商品別 × 担当者別の売上を比較する
目的: 担当者ごとに、どの商品がどれだけ売れているかを比較したい
操作の流れ:
- 「担当者」→ 行エリア
- 「商品名」→ 列エリア
- 「売上金額」→ 値エリア
📌 ポイント: 担当者と商品を軸にしたクロス集計表が自動生成され、各担当者の得意商品が一目でわかります。

活用③:集計方法を変更して分析の視点を増やす
ピボットテーブルは「合計」だけでなく、「件数」や「平均」「最大値」なども集計可能です。
例:商品別の販売件数を集計したい場合
- 「商品名」→ 行エリア
- 「商品名」→ 値エリア(※再度追加)
- 「値フィールドの設定」で「件数(カウント)」を選択
📌 ポイント: 同じ項目を複数回使ってもOK。売上金額の合計と件数を同時に表示することも可能です。

活用④:フィルターとスライサーで視点を切り替える
ピボットテーブルでは、特定の担当者や地域だけを表示したり、動的に切り替えることもできます。
スライサーの追加方法:
- ピボットテーブルを選択
- 「ピボットテーブル分析」タブ →「スライサーの挿入」
- 表示したい項目(例:担当者・地域)にチェック → OK
- 表示されたスライサーを使ってボタンで簡単にフィルター
📌 ポイント: スライサーはビジュアル的に直感的な操作ができる便利ツールです。




活用⑤:ピボットグラフでデータを視覚化
ピボットテーブルからそのままグラフを作成することもできます。
操作の流れ:
- ピボットテーブルを選択
- 「挿入」タブ →「ピボットグラフ」
- 任意のグラフ(棒グラフ・円グラフなど)を選択 → OK
📌 ポイント: データの変更に合わせてグラフも自動で更新されるので、レポート作成にも便利です。



まとめ:ピボットテーブルは業務効率を劇的に改善する武器
ピボットテーブルは、複雑な関数やVLOOKUPを使わなくても、簡単なドラッグ操作で集計・分析が可能です。
日常業務の売上管理、在庫分析、レポート作成など、様々な場面で役立ちます。
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