はじめに
ChatGPTなどの生成AIが、少しずつ日常業務にも入り込んできました。
最近では「AIって便利らしいけど、実際どう使えばいいの?」といった声を、お客様からもよく聞くようになりました。
私自身、愛媛・松山を拠点に、WEB制作やパンフレットなどの印刷物デザインを行っています。
その中で、アイデアを広げたり、文章のたたき台を作ったりといった場面で、ChatGPTを“補助ツール”として取り入れることがあります。
もちろん、すべてをAIに任せるわけではなく、AIが出してくれた案をもとに、
自分の視点や経験を加えて調整していくスタイルです。
今回は、そうした「ちょっと頼れる相棒」としてのChatGPTの使い方をご紹介します。
特に、日々の業務を一人または少人数でこなしている中小企業・個人事業主の方にとって、
文章まわりの作業がラクになる“実用的なヒント”になれば嬉しいです。
活用例
活用例①:臨時休業のお知らせ(貼り紙・SNS・WEB)
シーン
急な予定変更で、1日だけお店や教室をお休みすることに。
店頭の貼り紙やSNS・ホームページなどでお客様にお知らせする必要がありますが、
「どんな言い回しが丁寧かな?」「文面がマンネリになってきた」など、意外と悩む場面です。
そんなときは、ChatGPTに文案をいくつか考えてもらうと、とても便利です。
ChatGPTへのプロンプト例
都合により、7月10日(水)に1日だけ臨時休業します。
店頭の貼り紙やSNSに使えるお知らせ文を、丁寧なトーンで3パターン考えてください。
ChatGPTの出力例
【案1】
【臨時休業のお知らせ】
誠に勝手ながら、7月10日(水)は都合により臨時休業とさせていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
【案2】
7月10日(水)は都合によりお休みをいただきます。
ご来店を予定されていたお客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
【案3】
誠に恐れ入りますが、7月10日(水)は臨時休業となります。
ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
活用ポイント
自分では思いつかない表現やトーンの違いを比較できるため、「どれをベースにするか」を選ぶだけでOK。
あとはお店のスタイルや媒体に合わせて、絵文字を加えたり表現を少し調整したりすれば、すぐに使える文案が完成します。
特に毎回同じような文面になりがちな方には、表現の引き出しが広がるという意味でも効果的です。
活用例②:SNS投稿文のたたき台作成(Instagram・X・LINE公式など)
シーン
新しい商品・メニュー・サービスの登場時や、ちょっとしたお知らせをSNSで投稿したいとき。
内容は決まっていても、「どう書けば伝わる?」「いつも同じ文調で迷う」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、ChatGPTに複数パターンの投稿文を考えてもらうことで、比較しながら選べる安心感と効率を得られます。
ChatGPTへのプロンプト例
飲食店で、7月から「自家製レモンスカッシュ」を販売します。
夏らしい爽やかさが伝わるようなInstagram向け投稿文を、3パターン考えてください。
やわらかくて親しみやすいトーンでお願いします。絵文字も入れてください。
ChatGPTの出力例
【案1】
\夏限定ドリンク登場🍋/
自家製レモンスカッシュ、7月からスタート!
爽やかな酸味とシュワっとした炭酸で、暑い日もリフレッシュ✨
ぜひお試しください☺️
【案2】
7月限定の新メニューできました🍹
フレッシュレモンをたっぷり使った「自家製レモンスカッシュ」!
暑い日のおともにいかがですか?🍋
【案3】
夏のおすすめドリンク☀️
自家製レモンスカッシュ、始まりました!
爽快感たっぷりで、気分もスッキリ!ぜひどうぞ♪
活用ポイント
- トーンや言葉のニュアンスの違いを比較できるのが大きなメリット。
「明るく元気な印象にしたい」「落ち着いた雰囲気にしたい」など、目的に合わせて選べます。 - 投稿媒体(Instagram/X/LINE公式など)やターゲット層に応じて、語尾や絵文字を調整するだけで即実用レベルに。
応用アイデア
同じプロンプトでも「丁寧なトーンで」「短めに」「ターゲットが20代女性」と指示を変えるだけで、柔軟に対応してくれます。
「写真に合わせた一言キャプションを考えて」など、ビジュアルと組み合わせた使い方もおすすめです。
このように、SNS投稿文の「ネタに困る」「文章がワンパターンになる」といった悩みを、ChatGPTで短時間かつ多様に解決できます。
まとめ
今回ご紹介したように、ChatGPTはちょっとした業務連絡や情報発信の文章を考える場面で、とても頼りになります。
「一から考えると時間がかかる」「毎回同じような表現になってしまう」
そんな悩みを、“たたき台”を出してもらうことでサクッと解決できるのが、最大の魅力です。
特に、SNS投稿やお知らせ文のように頻度が高く、短いけれど印象を左右する文章は、アイデアを並べて比較できるChatGPTの強みが活きる場面です。
あとがき
私自身、ホームページ制作や印刷物のデザインを行う中で、
こうしたAIツールを 「考え始めるきっかけ」や「表現の引き出し」として活用すること があります。
すべてをAIに任せるのではなく、自分の言葉で整えることを前提に活用すれば、自然で伝わる文章づくりにも役立ちます。
今後は、こうした生成AIの活用方法についても、
中小企業様や個人事業主の方に向けたサポートやアドバイスも行っていければと考えています。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。